黒川先輩と二人で出張を命令された僕は、内心ドキドキしていた。人妻なのに綺麗で仕事も出来て、社内のマドンナ的存在である黒川先輩に僕は入社してからずっと憧れていたのだ。先輩の足を引っ張らずに無事商談を成功させて安心したのも束の間、手配ミスで空き部屋ひとつに僕たちは二人きりで泊まる事になってしまった。先輩は気にしないと言ってくれているけど、まさかの展開に僕は欲望を抑えることが出来るのだろうか…。
冒頭は仕事ができどちらかと言うと高圧的な女上司像からスタートする。部下にとってそんな姿や張りのあるヒップの後ろ姿に女の魅力を感じてしまうところが憧れになっているのが分かる。話しが進むにつれて女上司の高圧的な印象が崩れていく。トラブルで相部屋になってしまうが部下を咎めずに冷静に対応して酒が入っての会話で休日は家事をしていて普通の主婦と変わらない事が分かるのは部下にとっては女上司の高圧的な印象が崩れて身近な存在に感じさせるものだったと思う。酒が進んで部下の趣味が山登りと聞いて「だから頼もしく見える」の女上司の一言で部下は変な自信を抱きシャワーを浴びる裸を覗き見しても理性で何とか踏み止まっていたがたがが外れ始める。そして先に寝た女上司のバスローブが弾けて陰毛がはみ出したTバック姿が露になり部下は理性が崩壊して暴走していく。ここまでの女上司と部下の関わりを繊細に画いた豆沢監督の演出と徐々に女上司像を変えていったすみれさんの演技におよよ中野の理性が崩壊していく演技が上手く噛み合ったドラマ性がある展開になったと思う。絡の部分は多くの方がレビューしている通りだと思うので割愛するが唯一他の方と違うのがすみれさんの喘ぎ声でドラマでは年上の女性らしい落ち着きのある喋り方だったのが絡みだすとかすれた弱々しい喘ぎ声になりめちゃくちゃ可愛いらしくギャップ萌えする。それが堪らなかった。いずれにせよ細部の変更はあるもののその後のシリーズ作品に引き継がれたストーリーは高評価に値するものでドラマ性がしっかり画かれたAVドラマの秀作でもあると思う。