残業、残業、今日も残業。…そんなの嘘だってわかってる。気付かない振りをして、ただただ毎日、波風を立てぬよう平穏にやり過ごす日々。…そんな夫にも相手にされない私を、好きって言ってくれたあの子。久しぶりに感じる体温、耳に触れる甘い囁き。「トイレ清掃行ってきます」そう言って目くばせする彼、私たちの秘密の合言葉。人目を盗んで求め合う、見境ない激しい肉欲。一度きりのはずが、気付けば戻れなくなっていた。





夏目彩春さんの美しさが際立つ作品でした。
年下の大学生が魅力を感じてしまう、という設定に説得力のある、年上女性としての艶が溢れていますね。
美しい瞳と艶のある唇、この組み合わせで既にイチコロです。
愁いを秘めたお顔立ちは、見た目だけでなく内面の演技も伴っているからこそ映える表情でした。
さらにスレンダーながら張りのある美乳、その美しいボディラインを活かす撮り方も工夫されていて、うっとりと見入ってしまう場面も多いです。
特に逆光だとボディラインの美しさが際立ちますね。
逆光、という光の使い方は、ストーリーにおいても効果的に利用されています。
夫と二人の場面は薄暗く、光も差さない状態で会話が展開され、二人の関係の暗さを示しています。
そんな暗い家庭で不貞のセックスをするエミと吉川、昼間のセックスで薄暗さのある室内なのですが、逆光で二人の奥に差す光が、まるで希望の光のようにセックスを縁取っています。
物語の終わった後、間違いなく修羅場が待っていますが、それでも二人の繋がった対面座位での神々しいほどの光の美しさは、二人の未来を導いている明るさです。
エミ=夏目彩春さんの美しさに幸あれ、と願いたくなる作品でした。